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春の陽光に誘われ遠出をしたくなる季節となりました。桜前線も北上しています。春は別れと出会いの季節ですね。進学や就職で新 生活をスタートさせた方もいらっしゃると思います。
イノシシ年の本年は春の統一地方選挙にはじまり、天皇陛下の退位と新天皇の即位、新 元号への改元、秋には消費税 10 ％への転換など大きな出来事が目白押し、後に歴史の重要 な１ページとして刻まれそうな年になることが予想されます。皆さんはポスト平成の新時 代にどのような夢や期待をお持ちでしょうか。
ギャラリーシーズが旭川市旭町で産声をあげたのは１９９１年、平成４年の春のことで した。振り返ると今年は開廊 28 年、文字通り「平成」の時代とともに歩んでまいりました。 企画中心の画廊として今日まで続けてこられたのは、多くの美術ファンの皆さまと、時代 を担ってこられた美術家の方々のおかげと感謝の気持ちでいっぱいです。
まもなく迎える新時代、シーズでは３つの記念展を計画しました。
第一弾は３月に開催した「日本の心− 富士と桜」です。洋画壇を代表する絹谷幸二（文 化功労者）や、桜の名手として知られる日本画家・平松礼二、松村公嗣など、第一線で活躍する画家の「富士」と「桜」の作品をご鑑賞いただきました。併せて次代を担う 30 代、40 代の若手画家の作品群も展示いたしました。
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- 絹谷幸二『旭日するが富士』
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- 「日本の心―富士・桜」（2018年）の会場風景
５月には「プレミアム・セレクション展」を、 国内外で活躍する千住博など人気作家や片岡球子、後藤純男など物故巨匠作家の作品を一堂に集めご覧いただきます。
９月には「時代を担った洋画・日本画セレクション展」として、洋画、日本画の世界で 巨匠、鬼才と謳われた作家の作品をはじめ、 没後も輝きを失わない作品など見どころ満載の企画です。
２０２０年には東京五輪が、２０２５年には大阪万博と世界の注目が日本に集まります。 平成は伝統的な日本の絵画や文学、能、茶道などのハイカルチャーとともに、日本独自の オタク文化やサブカルチャーによるアニメ、 ＰＯＰアートなどがクールジャパンとして世 界に発信され、草間彌生や村上隆などの現代アート作家が世界を舞台に活躍しました。
奇想天外、唯一無二の表現が今後どのように発展していくか見てみたいと思います。