「笑う門」でお待ちしています

新春のお慶びを申し上げます。

ギャラリーシーズ(旭川市旭町2条3丁目)は今年も「リエゾン展2019―彩画と立体の展覧会」を仕事初めとして開催します(1月9日~1月21日)。日本画、油彩、版画、彫刻、書の各ジャンルを代表する方々の作品をご覧いただき、新春をお祝いしたいと思います。ご家族で、ご友人と、もちろんカップルでも、お楽しみいただければ幸いです。

「笑う門には福が来る」と言いますので、今年もギャラリーの入口には中野北溟氏の「よろこび」を展示します。館内には現代琳派を掲げる日本画家・鈴木強氏の笑う動物シリーズから「笑うカバ」、「笑うニワトリ」が勢ぞろいします。金箔や銀箔を多用した、華麗でユニークな動物たちが‟よろこび″を膨らませてくれるはずです。

油彩は小杉小二郎氏の花「ダリア」、構成力が効いた名品です。版画は木口木版の第一人者・小林敬生氏の「星の時間」をご紹介します。彫刻は白大理石の滑らかな肌が魅力の安田侃氏の「妙夢」です。

さらに今春、当ギャラリーでは「日本の心-富士と桜」を開催し、夏は地元を中心にご活躍の洋画家・盛本学史氏の個展と旭川にゆかりの深い百瀬寿氏による「百瀬寿-色彩のグラデーション」を予定しています。タブローと版画による色彩美をご堪能ください。秋には、「次代を担う洋画・日本画セレクション展」として、絹谷幸二、田村能里子両氏はじめ、約30名の代表作をご覧いただけます。

また現在、道立旭川美術館では「木をめぐる美術」、道立近代美術館(札幌)では洋画家・絹谷幸二さんの「絹谷幸二 色彩とイメージの旅」展がそれぞれ好評開催中です。

東京では「クリムト展-ウィーンと日本1900」が東京都美術館(東京・上野)で4月23日から開かれ、「ウィーン・モダン クリムトとシーレ世紀末展」が新国立美術館(東京・六本木)で4月24日から開催されます。

このほか、秋には「ハプスブルク展-600年にわたる帝国コレクションの歴史」(東京・国立西洋美術館)が開かれ、ベラスケス「青いドレスの王女マルガリータ」やルブランの「フランス王妃マリー・アントワネット」が来日します。

今年も目が離せない美術展が目白押しです。


※『グラフ旭川』掲載記事より