まだまだ厳しい暑さが続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。とはいえ、9月に入れば少しずつ空気も変わってくるはず。そんな季節の変わり目を心待ちにしながら、今回は秋口に開催する展示会のご案内です。
さてギャラリーシーズでは、9月2日(水)より9月23日(水)まで、日本画家・猪熊佳子さん(京都市在住)の個展「猪熊佳子日本画展〜森に夢見て〜」を開催いたします。
猪熊さんは京都市生まれ。全国各地の森や里山を訪ね歩き、そこに息づく小動物たちの姿を、豊かな色彩感覚で描き続けている作家です。金箔や銀箔など、さまざまな箔を背景に用いることで、季節の空気感や光の移ろいを繊細に表現するのが持ち味。日本画家の登竜門とされる「山種美術館賞展」や「日展」などで数々の入選・受賞歴をもち、昨年は日展特選を受賞されるなど、いま最も注目を集める気鋭の女流画家のおひとりです。
今回の個展「〜森に夢見て〜」では、全国の森を取材した新作を中心に、2号から20号まで、大小22点を展示いたします。中でも見逃せないのが、北海道をテーマにした作品の数々。「青い池」や「青空 ケンとメリーの木」など、私たちにとって馴染み深い風景も、猪熊さんならではの箔と色彩によって、どこか幻想的な佇まいで蘇ります。箔の輝きの中に浮かび上がる木々の陰影、そこにひっそりと佇む小さな生き物たち――。作品を前にすると、まるで自分自身も森の奥へと誘われていくような、静かで豊かな時間を過ごしていただけることと思います。
また、現在札幌芸術の森美術館で開催中の「花と獣」展にも、猪熊さんの作品が出品されています。4メートルの大作3点と2メートルの作品1点、計4点の大作をご覧いただけます。旭川と札幌、あわせてお楽しみいただければ幸いです。
日々の忙しさの中で、ふと立ち止まり、心を整えるひととき。猪熊さんが描く森の世界を、ぜひ会場で味わっていただければ幸いです。



■ 「猪熊佳子日本画展〜森に夢見て〜」 9月2日(水)〜23日(水) 出品作品:22点(2号〜20号)
■ ギャラリーシーズ 午前11時から午後6時30分 (入場無料・火曜日休廊)