自宅で学べるオンライン美術講座のご紹介

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言や蔓延防止策の影響で、各地の美術館や博物館が再び休館になりました。予定していた展覧会を見逃した美術ファンもおられることでしょう。そんな中、ワクチン接種が始まりました。旭川市民が、すべての国民が一日でも早くワクチン接種を終え、安心、安全な日常が戻ることを願う毎日です。

さて、コロナ禍で生活様式や働き方も大きく変化したこの一年。自宅などで仕事をするテレワークが普及したことから、WEB上での会議や打合せも多くなりました。ZOOMやGoogle Meetなどのビデオ会議システムは、双方向で意見交換ができるだけでなく、会議内容を録画して後で確認することもできます。このようなWEBシステムを利用して、自身のスキルアップにオンライン講座を受講する人が増えています。

オンライン講座のメリットは、インターネット環境とパソコン・タブレット端末があれば、時間や場所を選ばずにどこからでも参加できることです。今回は、美術系大学の公開講座やオンライン講座(録画配信やライブ・生配信)をご紹介いたしましょう。

東京藝術大学の公開講座は、美術過程37講座に音楽過程も加えると58講座あります。オンライン講座のほかに、学内の教室で直接指導を受ける油画や版画コースもあり、さらに紙漉きや金継など1日だけの講座や、週に1回で2ヶ月通う講座もあります。

東京藝術大学のオープンレクチャー
(東京藝術大学WEBサイトより)
https://geidai-factory.art/fschool2021-info/

武蔵野美術大学では、美術や芸術関係にこだわらず、実技系のワークショップや教養系など様々な公開講座が用意されています。講座は1回限りが基本で、ワークショップで初心者でも楽しみながらデザインやもの作りを学んだり、美術や芸術系の教養を身につけたりできます。

京都芸術大学は、絵画や彫刻だけでなく、建築や盆栽、写真、色彩など幅広いジャンルの講座があります。子供が挑戦できる公開講座や、高齢になってから趣味を始めたい人が気軽に受けられる講座もあります。

さて、最後に筆者が講師を務める講座「あなたも美術通!」を紹介いたします。創作者の意志や、作品の背景にある歴史など、一枚の絵から様々な情報を引き出し、観察力を養い、感動を人に伝えていく。そんな美術鑑賞法が身につくカリキュラムです。興味のある方は是非、ご参加ください。

開催場所: 旭川市4条9丁目 北洋ビル地階 道新文化センター

☎0166− 21 2556

日 時:毎月第2火曜日14時~15 時 30 分