美術館で初の試み-「アートフェアin 札幌芸術の森美術館」

札幌芸術の森美術館で「ミュージアム・アート・フェア」が開かれています。新型コロナウィルスが猛威を振るう中、発表の場を失った美術家を支援するとともに、地域のアート・マーケットの活性化を目的として企画されました。札幌を中心に旭川、釧路など道内各地から14のギャラリーが参加し、地域のイチ推しのアーティストの作品を一堂に展示販売しています。

当ギャラリーからは旭川在住の洋画家、板谷諭史、高橋三加子、盛本学史の3氏と現代アートの荒井善則氏、旭川出身で岩手県盛岡市在住の百瀬寿氏、彫刻の板津邦夫と椎名澄子の両氏、漆工芸の安田律子氏(富良野在住)を加えた8人、約60点を出品しています。

アートフェアは日本では2005年頃から始まりました。アートの展示販売だけではなく、アーティストにとっては新作発表の場であり、コレクターやギャラリストにとってはアート市場の動向を探る情報交換の場として、また来場者にとっても新しい表現との出会いの場として人気を呼んできました。

世界最大級のアートフェアはスイスの「アート・バーゼル」で、1970年から50年の歴史を刻んでいます。当ギャラリーが国際的なアートフェアに参加したのは2年前。韓国「光州アートフェア」でした。100以上のギャラリーやアーティストが参加し、ブースごとに多彩でダイナミックな作品を展開。地元自治体も芸術による地域活性化を目指して積極的にフォローしています。

さて、札幌芸術の森美術館「ミュージアム・アート・フェア」は、会期が冬休みと重なり入場無料ということもあって、家族連れで楽しんでいる方が多いと聞いています。気に入った作品はその場で購入が可能ですし、ギャラリーごとに特徴があるので複数のギャラリーから購入される方もいるようです。仮に購入しなくてもさまざまな作品を見て回れる楽しさもあります。

札幌芸術の森は札幌市民のみならず美術好きには人気のスポット。JR札幌駅から地下鉄とバスを乗り継いで約50分です。

「北海道のアートの今!」に触れてみませんか。

詳しくは芸術の森美術館

 https://artpark.or.jp/shisetsu/sapporo-art-museum/ 

会期は2月14日まで