新たな企画に挑戦  シーズの2020年



ギャラリーシーズは1991年の開廊以来、企画展専門の画廊として北海道ゆかりの作家を中心に、海外でも活躍する著名なアーティストの作品も積極的に紹介しています。

今回は、オリンピック・パラリンピックイヤーである今年の目玉となる展覧会をご紹介いたします。

まずは、当ギャラリーで毎年ご好評をいただいている「リエゾン展」。開廊翌年の1992年から毎年続けている企画展です。リエゾンはフランス語の「連続」ですが、今年も、地元の作家と中央の作家をリエゾンし、旭川からアートを全国へ発信します。

3月4日からは「~日本の心~ 富士と桜」展が始まります。古来、日本の美の象徴とされてきた「富士」と「桜」。その気高く優雅な姿を、現代の作家たちが独自の感性と技法で新たに描き上げています。

澁澤卿『春容榮観』

櫻井孝美『富嶽・旺』

5月には「~7人の精鋭たち~レゾナンス・エフェクト展」を開催します。レゾナンス、エフェクトとは英語でそれぞれ共鳴、効果という意味です。独自の世界観で、国内外のアートショーを舞台に活躍している若手現代作家7人。彼らの異なる個性と表現が共鳴する、魅力溢れる空間をお楽しみいただきます。

7月には 旭川ゆかりの遠藤享さんの個展を開催します。日本を代表する版画家で、グラフィックデザイナーとしても活躍中です。コンピューターを駆使した新しい芸術表現を確立し、静謐な画風で自然や宇宙をテーマに多数作品を発表しています。

9月は、絹谷幸二や千住博といった今をときめく人気作家の作品や上富良野にアトリエを構えていた日本画家の故・後藤純男氏の作品など、巨匠と謳われた物故作家の作品を一堂に集めます。昭和から平成にかけて、近代日本美術史に足跡を残した作品を振り返える企画展です。

11 月には今、注目を集める8人の女流作家による「創造のエナジー 『雄飛する8人女たち展』」を予定しています。東京、札幌、旭川と活動の場やジャンルの異なる彼女たちの表現が響きあう展覧会です。

また、「日本書紀」成立から1300年を迎える今年、当ギャラリーでは秋の美術ツアーとして「第72回正倉院展と奈良・京都、天空の聖地・高野山への旅」を開催します。

古都・奈良では正倉院展(奈良国立博物館)をはじめ、世界文化遺産の寺社や国宝の仏像など日本の美、悠久の美を鑑賞します。

11月開催予定 限定15名 詳しくはギャラリーシーズ 0166-53-8886

※『グラフ旭川』2020年3月号掲載記事より