
旭川の初夏を飾る一大イベント「あさひかわ菓子博2025」が、いよいよ5月30日(金)から6月15日(日)まで、17日間に渡って開催されます。会場となる道北アークス大雪アリーナ、道の駅あさひかわ、大雪クリスタルホールはお菓子の甘い香りと笑顔にあふれる空間へと変貌します。
菓子博は菓子文化の過去、現在、そして未来をつなぐ特別な祭典です。その歴史は1911年、東京での「帝国菓子飴大品評会」に遡り、その後4年ごとに全国各地で開催され、今年は8年ぶりに第28回大会が北海道の旭川で幕を開けます。その魅力を紹介しましょう。
菓子博の見どころのひとつが全国の名工が伝統の技を駆使して制作した工芸菓子の展示です。その数は約90点にも及び、繊細で息をのむ美しさが鑑賞者を魅了することでしょう。また、「全国スイーツマーケット」では、全国各地から選りすぐりの銘菓1,000点以上が集結。ここでしか手に入らない限定スイーツや、地元旭川の菓子商業組合が自信をもって提供する逸品も一堂に会します。そして大手菓子メーカーが展開する体験型パビリオンでは、親子で楽しめるゲームやお菓子のサンプリングコーナーもあり、笑顔が広がるゾーンです。他にも北の大地グルメコーナーやさらに会場内のプロジェクションマッピングでは、和洋菓子が彩る平和な日常から北海道の豊かな自然と産地を体験する映像が投影され、平和への願いを込めた「折り鶴」の展示も連動し、鑑賞者の心に深い感動を与えてくれるでしょう。
ギャラリーシーズでは、あさひかわ菓子博の開催に合わせ「私のスイーツ・アート展」を企画しています。地元在住の板谷諭史、菊池潤子、星野美知枝ら名だたる画家に加え、注目を集める山本美和、杉澤義人のほか、造形家の西村公一、イラストレーターの小川健一、グラフィックデザイナーの三井ヤスシ、デジタルアートの藤原絵美など気鋭のアーティストらによる菓子をテーマにした作品約20点を紹介。アートを通じてスィーツの魅力を表現することで新たなインスピレーションが期待できます。
さて、あさひかわ菓子博は単なるスイーツイベントにとどまらず、地域の食文化や観光資源を世界に発信し、人々の絆を深める舞台でもあります。会期中は自然の恵みと職人技が融合した祭典があなたを笑顔と甘さに満ちた特別な旅へといざないます。 どうぞお見逃しなく。