遠藤 享 版画展
2020年7月21日(火)-8月3日(月) 11:00-18:30(火曜休廊)
作家在郎 ▶ 7月21日(火)・22日(水)
自然シリーズ
版画は基本的に他の媒体との関わりによって 成立する魅力的な表現世界です。
私にとってデジタル媒体との出会いはアナログ技術だけでは不可能だった
表現を可能にしてくれました。
コンピュータは光の三原色RGB (レッド、グリーン、ブルー)で 色相の変換、カラーバランスの変化などアナログでは得られない機能があります。
デスクトップの色彩は光の表現であり、 バーチャルなものです。
デジタルと同時にアナログ表現への理解と関係性を把握することが重要になります。
私は版画用紙に 確かなプリント表現をするため独自の方法も採用しています。
作品の制作は自然と光の中での撮影から始まります。
コンピュータでは境界、異相、間、静寂などへの視点を確認しつつ制作は進行します
SPACE & SPACE というタイトルを表記し(&)を空間の核と捉え、多層性と深さへの
想いを込めた意思を示しています。
現在1作品中に複数の素材をコラージュするのではなくワンフレームの写真のみと限定しています。それは直に対峙するその場の自然から立ち上がる(&)への喚起力となると信じるからです。