ギャラリーシーズ

絵のあるくらし はじめませんか?

流政之さんを偲んで

世界的な彫刻家の流政之さんが2018年7月7日にお亡くなりになりました。
95歳でした。
多くの人に慕われ、アーティストたちの尊敬を集めた偉大な彫刻家でした。

当ギャラリーで2016年8月に開催した流政之展の様子をご覧いただきます。

 

 

 

 

流さんは,、1923年(大正12年)長崎県生まれ。

零戦パイロットとして終戦を迎えた後、高松市庵治町の「ナガレ・スタジオ」を拠点として創作活動を続けてこられました。

瀬戸内海を見下ろす絶壁に要寒のようにそびえる巨大なスタジオに、ずらりと並んだ彫刻作品は壮観です。東京一極集中に反発し「地方の用心棒」と称していました。

 1977年、制作のために奥尻島に来られたのをきっかけに、北海道と深い絆が生まれました。私が初めてお会いしたのは札幌の彫刻家・国松明日香さんのご紹介で参加した「北海道流塾」です。流さんを師と仰ぐアーティスト、建築家や経済人らが集うファンの会で、当時、会員は100人を超えていました。

流れ塾は全国に各地にありますが、2004年に道立近代美術館で開催された「NANMOSA流政之展」に合わせて、旭川にも応援隊が結成されました。

 当画廊も同時に「流政之彫刻展」を企画しました。

一昨年は、画廊の25周年の特別展として12年ぶり、2回目の「流政之展」を開催させていただきました。代表作「サキモリ」や「ピリカ」をはじめ20数点の彫刻の中には、道祖神を思い起こさせる具象作品あり好評でした。

 当画廊に来ていただくと、流さんがデザインした「ナガレ・チェア」(カンディハウス製作)に座っていただけます。

「この椅子はね、女は人生を、男は愛を考える椅子なんだよ」-そうおっしゃった流さんの声が聴こえてくるかもしれません。

 そんな彼の誕生日は2月14日のバレンタインデーで、亡くなられたのは7月7日の七夕。

粋な生き方を貫いた大正男児でした。.

ご冥福をお祈りいたします。

 

 

私の美術散歩
ナガレ・チェアに座って(グラフ旭川 2018年9月号より)